小さいころから誤魔化して生きてきた。
勉強も中途半端、遊びもスポーツも何も夢中になれなかった。
何をやっても「うんざり」という気分で、家庭内暴力はないけど、家の中では沈黙、外でも誰ともしゃべらない、そんな子供だった。
それでも、もがいていた。自分の頭の中だけで空回りしていた。ただ、壊れなかった。その時壊れてしまっていたら、もっと楽な人生が送れたのかもしれない。
そんな中、高校生となったが、「青春」という言葉から正反対の場所にいた。通っていた学校は偏差値45程度の公立高校で、スポーツ校でもなく、大学進学も1割程度で、自分だけでなく学校全体が「澱んだ空気」を醸し出していた。
当時は、エロい事には興味はあるけど、彼女はいない、部活もやっていない、友達もいない、そんな高校生だった。回りからみれば、「ある程度」良い子。ただ、実態は何を考えているかわからない危険な準引きこもり。不良にもなれず、家庭内暴力をはたらくでもなく、自室に閉じこもって、テレビを見ている、漫画を読んでいる、そんだけの高校生活だった。
一度、この時に「自己崩壊」なり、不良にでもなっていたら、その後の生活は変わっていただろう。 ただ、その時に人生の最初の転機がきた