アメリカ生活

アメリカでは、ホストファミリーと一緒に住んでいて、そこから徒歩で高校に通っていた。

初日のイミグレーションでの敗北感。

コミュ障の私がアメリカでの高校生活に溶け込めるか

やっぱり甘くなかった。

私が通っていた学校は、留学生や移民が多いカリフォルニアのナッツベリーファームの側。アジア人が多い地域だが、日本人は高校にはいなかった。

誰も留学生だからといって特別扱いなんてしてくれない。初日から何をして良いか、どこに行ったら良いかも何もわからない中で全てがはじまった。馬鹿にされているぽかったけど、何を言ってるかもわからない。LUNCHも一人、ホストマザーが用意してくれたサンドイッチを喰うくらい。どうやって、この時、学校で時間をつぶしていたかも思い出せない。

ただ、孤独には慣れていた。慣れていたから、居場所がなくても、誰に相手をされなくても耐えることができた。

そんな中、唯一の救いが、ホストファミリーの子供たち、テレビ、ペットだった。テレビと子供たちが俺にアメリカを教えてくれた恩人だと思っている。テレビや子供たちから英語を学び、4・5か月で学校でも徐々に話ができる人が増えていったし、そんな機会がさらに英語力を向上させてくれた。 仲の良い友達が出来たか言えば、いなかった。高校生活の最大のイベントであるプロムにも行かなかった。街を歩けば、からかわれる事やナイフを突きつけられることもあった。でも、心地よかった。風が気持ちよかった。初体験もアメリカですませた。生きている実感が日々溢れ出ていて最後2か月は日本に帰りたくなかった。