そして大学

大学時代には初めて友達と言える存在が何人かできた。アメリカから帰ってきて、又受験を経て自分自身が変わった部分があったからだと思う。ただ、表面上仲良くできてはいたが、本来の自分をさらけ出すことは出来なかった。

部活にも入っていた。最終的に部長にもなって100人以上の部員を束ねていた。部長にはなりたくてなったというよりは、就職活動のためや周りから好かれるためなどを考えて就任した。周りを取り繕って生きていた時代だった。

それでも数人の彼女ができ、普通の大学生並みに遊んでいた。また、家庭教師をすればけっこう引き合いもあり、Ⅰ時間4000円程度のバイト代もはいっていた。

彼女がいながら、バイト代は風俗に消えていった。

彼女とのデート前日や翌日に、ピンサロ、イメクラ、テレクラ、伝言ダイヤル。SEX中毒のようなものだった。一日に2回しても3回しても、翌日にはやりたくて仕方なかった。ただ、こんな様をいわゆる友人達は知らなかった。

あくまで、学校では「良いやつ」で通っており、成績はめちゃくちゃ悪かったものの、部長というブランドと周りからの「良いやつ」という飾られた評価でバブル崩壊後の就職氷河期にメガバンクへの就職が決まった。