タイ事件簿
ある日、バンコクバカラで一人の嬢をペイバーして、宿泊先のウェスティンバンコクへ持ち帰ろうとしてお店を出たところ、その糞嬢がタクシーじゃないと嫌だと言い張ってきました。じゃあ、てめえなんて要らないと言っ捨てて怒り満載でホテルのエレベーターホールにむかいました。多分、今もそうだと思いますが、ウェステインホテルは、二段階のエレベーターシステムで、1階から一つ目のエレベーターで一旦ロビー階まであがり、フロントを通って二つ目のエレベーターで客室フロアにあがる仕組みです。
すると、一階のエレベーターの前で、キーカードを探す某国の方と一緒に抜群に綺麗な女の子。そこで私は自分のキーカードでエレベーターを開け、その女の子においでおいでと手を動かすと彼女はそのままエレベーターに乗って、閉じるボタンを押し、二人だけでロビーへ。ちょうどエレベーターが閉じるほんの数センチのところで、某国の方がこちらをにらみつける視線がありましたが(笑)。
エレベーターの中で、彼女は私に、「やつは、とっても嫌なやつだから。あなたの部屋まで連れて行って」という申し出がありました。正直、美人局ということも考えましたが、酔っていることもあり、「じゃあ、一旦部屋行ってゆっくり話そう」という会話が成立し、一つ目エレベーターを降りたところから、手をつないで走ってフロントを通り、二つ目のエレベーターに飛び乗りました。
部屋で彼女の話を聞くと、彼女は某国のお客様専用のカラオケ店でアルバイトしているとのこと。ちなみに、バンコクには日本人用のカラオケ店も数多くありますが、それ以外の国のお客様用のカラオケ店もあります。彼女はその日、かなり強引に飲まされた挙句に、態度の悪いお客に無理やり連れだされて、断れなかったと一生懸命話をしてくれました。そこで、私は、あとバンコクに四日いるからずっといてくれるという話をして、金額提示をし、商談成立となり、その日は彼女の身体をすっかり堪能しました。
翌日遅めの朝食をとりにロビーフロアに降りると、見知らぬ人がこちらを睨みつけてました。その人はどこかにその場から携帯で連絡、彼女は私に「昨日の人の部下。お店一緒に来た」と教えてくれました。当時の私は(今でもですが)、かなり強気であまり気にも留めなかったのですが、その部下が彼女に何か文句みたいなことを言ってたようですが、私は彼女の手をとってロビーフロアの奥にあるホテルのレストランに向かいました。
そこで、メニューを見ていると、昨晩の輩と部下が二人で私たちの前に来て、大声でなんか言い始めましたが、ボーイにホテルマネージャーとセキュリティーを呼んでもらい、追い払ってもらいました(チップも渡してますが)。こんなところでは、留学時の英語力を与えてくれた皆に感謝です。 以降、彼らは、私たちの前には現れず、彼女とは帰国まで濃密な時間を過ごしました。でも、あの部下は上司からなんて言われてずっと見張っていたんだろう。多分、部屋はいってから、翌日ロビーに降りていくまで10時間くらいたっているんだけどな。