二度目の結婚は、国際部門に移って一年位たった頃だった。相手は、取引先の商社で受付をしているすごく優しい娘だった。付き合って半年で結婚した。
相変わらず家庭内セックスレス。風俗遊びは継続中。長期出張も多く、家庭内は表面上うまくいっていた。
ただ、ある日、義父が倒れて入院したと連絡がきた。数日たち、容体がかなり悪い事が告げられた。嫁からは、出張や仕事以外の時は、毎日少しの時間でもよいから病室に顔をだしてと言われていた。一人娘である嫁と義母だけでは不安ということだった。クズな俺はそれから一週間もたたずに、会社の人と飲みに行き、その後一人でソープに行った。
帰宅すると嫁は既に寝ていた。
助かった、正直小言はウザイと思っていたから。その後も嫁は何も言わなかった。ただ、2~3日後、義父は、亡くなった。
日常が戻ったと感じたある日、私は嫁の帰宅前に布団にはいって、うつらうつら寝ていた。帰ってきた嫁は酔っ払った感じが扉の向こうの物音からなんとなくわかった。面倒なので私は寝たふりをした。そうすると、嫁は枕元で、
「あんたのこと絶対に許さない。一生許さない。病室に顔をだしてと言ってたのに、飲みに行って女遊びしやがって。呪ってやる・・・・・・・・・」という言葉が30分以上吐き出された。
その後も、普段は普通なのだが、私が寝たふりをすると毎回同様の事が繰り返され、決して終わらなかった。その頃から今でも飲まないと眠れなくなった。
もう無理だと思い、「別れよう」と話をした。彼女は涙を浮かべてその日出て行った。なんの涙かわからない、今でも。 こうして、二年にも満たない年月で、二回目の結婚生活は終えた