自分で、それら商品の詳細な内容や問題点等を記載したシートを作成して、マーケット部門の人達何人かに持って行ったが、「置いといて」という言葉位しか返って来なかった。
そのことを上司に話をしたが、彼の言葉は、「次は何を勉強するの?また、来週教えて」というものだった。ここまで来ると無力感なんてものはなかった。やってやるという気持ちだけだった。
以後、「New Yorkの顧客サイドのFX及びデリバティブ収益」、「New YorkにおけるRetail Aggregatorの収益状況に関して」「London市場における新規Commodity Derivativesの導入計画に関して」、「東南アジア新興国のマーケット商品の実情」、「東南アジア新興国の政府系企業の為替ヘッジの実情」など、10日に1回程度取りまとめていった。その度に、上司にもって行った。そして、その後、トレーダー、アシスタントに持参するのが定例になっていった。
そんな生活も3~4か月経っていった。でも、その時の自分は、周囲の状況を含めて何も変わったとは思わなかった。
そして、仕事を面白いとは思っていなかった。
ただ、仕事しかしていなかった記憶がある。