初めての喜び

がむしゃらに働いた。

最初は足りないことばかりだった。ただ、フロントの方々や上司に日々アドバイス頂きながら、CSA業務の中心をフロントから当部に持ってくることができるとともに、バックオフィスの人達と話す中で多くの修正もできた。

やりきったという感はなかった。ただ、ワイワイ楽しいという感覚は全くなかったが、緊張感にあふれて胃がキリキリする状況で働いていることに喜びを感じた。SEXでの快感とは全く別物だった。初めて仕事っていいなって思った。

そんな中、フロントから「CREDIT LINEのコントロールで融資部との間に入ってほしい」、「INTERBANKのミーティングにも一緒に参加して欲しい」、「お客様との折衝にも帯同して欲しい」などの話がどんどん来るようになっていた。

そのたびに、上司には、こういう話がありましたという報告をしていたが、その都度、上司からは、「どう思う?ポイントと意見を教えてくれ。」という言葉が繰り返されていた。私の考えや意見について、「違う」と彼が言うことは全くなかった。ただ、自然と上司との会話の中で私の意見が当初の物と大きく変わってしまっていたことは多々あった。

そんな中、ある事故が発生した。