変えてあげたい

映画「東京難民」を見たことありますか?

親が授業料・家賃を払ってくれず、大学を除籍、アパートを追い出される一人の青年が主人公の映画。

彼は、ネットカフェ難民となり、這い上がれない。

一度落ちた人間は二度と這い上がれない。

資格・学歴・金、彼には何もない。ただ、何もないと何も始まらない。

あんまり、気分が良い映画という感じではない。ただ、「人間は落ちるところまで落ちたらもう終わりだ」には、共感する。自分自身も紙一重だった。

では、落ちるところまで落ちた世界って何?

友達がいない世界?

仕事がない状態?

資格とかが全くない状態?頭が悪い?スタイルが悪い?

違うな・・

今の日本で最悪なのは「金が全くない」だ。金があれば、「どん底」になりそうになっても変われる。そして変えるきっかけや手段となり得る。

旨いもの、楽しいこと、友人を作るための出会いのきっかけ、美への探求、金さえあれば変わることができる。金さえあれば、なりたい自分になるための手段が手に入る。

今の日本では、親が裕福であれば、レールにはのれる。でも、両親が経済的なサポートをしてくれない場合、奨学金という名の借金に頼らざるを得ない。

そして日々の生活のためにバイトしなくてはならないが、コロナ下で若い女性の職場がどんどん奪われている。

そんな状況で、彼らが困っていることに付け込んで搾取するような職場がいっぱいある。そして、一旦、夜の世界にはまると抜け出さない状況に陥ってしまう。30歳、40歳になっても、自分の身体を切り売りしなくてはならない。そんな女性たちが、場末の風俗には山ほど溢れている。

そんな状況を変えてあげたい。どん底を見させないで、彼女たちが半年・一年働いて、新たな自分になって飛び出せるきっかけになるような店にしたいと映画を見て改めて思った。