久しぶりの社会人時代について

日系と外資系の根本的違いは、コストの考え方だと思う。

外資系というと、ヘッドカウント(頭数)でのコントロールと思われがちだが、その考え方は、10年以上前の考え方で、今ではもっと複雑になっている。

外資系においては、それぞれのマネージャーが全てコストの責任を負うし、コスト削減目標が設定される。コストマネージメントがマネージャーの一番重要な仕事だと思う。そのコストの主要部分は人件費であるが、それ以外にもチームで占有しているスペースの賃料、パソコンのソフト代金まで含めて全てコスト計算に入っている。一方、管理部門の収入は、管理業務で業務を支えているトレーダーやセールスから業務受託手数料を受け取っているという考え方になっている。

そのため、ITは盛んに新たなソフトの導入を提案してくるし、トレーダーは受託手数料引き下げを訴えてくる。逆に、新たな商品を売り出そうとセールスが動いた時は、こちらは受託手数料引き上げに動き、引き上げ幅に納得いかない場合は、サポートしませんという交渉も可能となっている。

その中で、ほぼ毎年5%か10%のコスト削減予算が配分されるため、担当マネージャーは数年計画でどのように計画を達成するかイメージをもっているし、数年未達であれば、担当マネージャー自身が首になる世界となっている。

コストのことについて細かく理解しているマネージャーは出世していくし、逆にコストについて無知なマネージャーのチームだと突然人員削減のため人が首になることも起きるため社員は不幸せという状態になる。

その中で、私は、主だったものとして下記のことをやってきた。

  • 人の入れ替え(未経験だけど、優秀な人材を懸命に探した。CVは、3000人以上見たし、面接は200人以上行った)
  • 一部業務の海外移転
  • 大学のサークルと提携
  • コンサルタント会社の利用

具体的には、また時間を見つけて記載していこうと思う。

タイトルとURLをコピーしました